スタンプ台を使わずにポンポンと連続捺印できる浸透印。訂正印からネーム印、住所印など種類は豊富で、個人や企業、ショップ、工場など様々な場面で利用されています。
その浸透印を店で内製できる製造システムが各社から販売されています。内製することで販売価格や納期のコントロールがしやすい、というメリットがあります。オーダーグッズビジネスショーでは各社の浸透印製造システムが出品されますので、比較検討したい方は注目です。
印章店にとって定番の製造システムといえば、ブラザー販売の「スタンプクリエータープロ SC-2000 USB」(アメイジングも出品予定)。1999年に初代機が発売され、現在もマイナーチェンジを繰り返し、進化を続けるロングセラー機です。
作製方法はシンプルで、角形印やネーム印など高品質な浸透印が約3分で完成。イラストやロゴ、写真も鮮やかに再現します。約3分で浸透印が内製できるという強みは、即納ビジネスに生かせます。特に既製品にない別製の浸透印や急ぎの住所判などの受注に効果的でしょう。
高級感のあるホルダーグリップも特長。ゴムに近い弾性を有した「エラストマー」とABS樹脂の2層構造で、持ち手にあたる上部はエラストマー、「brother」のロゴが入った下部はABS樹脂を使用しています。ホルダーのサイズやインクカラーも豊富で、日本人が会社印として馴染みのある27×27㎜サイズや、朱色のインクも用意されています。
ブラザー販売、アメイジングのスタンプクリエータープロ SC-2000 USB
シヤチハタは今年3月の発売以来、注目を集めている「OSMO(オスモ)」を出品予定です。オスモは浸透印の自動作製機で、「タッチパネルタイプ」と「バックヤードタイプ」の2形態をラインナップ。前者はエンドユーザー自身がタッチパネルを操作して印面をデザインし、その場ですぐ浸透印が作製できるというもの。後者はパソコンを使って印面をデザイン、作製して浸透印を内製するタイプ。人通りが多い店なら集客効果が見込めるタッチパネルタイプを、実務的に浸透印を作製したい場合はバックヤードタイプを、という具合に選択できます。丸みを帯びたスタンプホルダーは3サイズ×各3色の9種類(インキは黒、赤、青、桃色の4色)。
なおオスモの導入方法は、買い取り、リース、レンタルの3つから選べます。地元の祭りやイベントに出店する際、レンタル利用することもできるので、様々なビジネスが考えられそうです。
スタンテックは新機種「卓上型浸透印製造システム(SHINY・プレミアライン)」を出品予定。低コストで短時間でシャイニースタンプが作製できます。世界的に有名なスタンプブランド「シャイニー」が内製できるのは印章店にとって大きなメリットでしょう。25種類の専用ホルダーと、人体に安全な油性顔料インクを採用しています。近日発売予定です。
オーストラリアのスタンプブランド「COLOP」。世界有数の浸透印ブランドですが、その浸透印を手軽に製造できるのが日本システムスの「COLOP EOSマシン」です。同社ブースでは、マシンのデモンストレーションも行う予定。実機を間近で見たい方はチャンスです。