ハンコの製造に欠かせない印章彫刻機。オーダーグッズビジネスショーでは様々な機種が出品されるので、機械の買い替えや増設を検討している印章店は要チェックです。
「名工シリーズ」で知られる富士印材工業は、最新機種「名工5」を出品予定。最大の特長は本体に搭載された小型カメラ。カメラがバイスに装着した印材を撮影し、正確な印面サイズを計測します。ノギスなどで測る手間が省けるので、作業効率のアップに繋がります。また「名工5」は彫刻速度も向上。さらに竹根印など歪な形状のハンコにも彫刻できます。
旭フォトマイクロウエアは「MW-35」を出品予定です。コンパクトサイズの機種で、ツゲや象牙、水牛はもちろん、寿山石やチタンなども彫れます。大サイズ(63ミリ丈)のハンコに対応し、側面彫刻も可能です。
アメイジングの「スーパー印房4」は、マウス操作による印稿作成と高い彫刻精度が特長の製造システム。自由自在で使いやすい編集ソフトや、1軸4段スーパーアウトライン彫刻機能で文字の痩せを防ぎながら精密に彫り上げます。ウィズアスは「BIZ60」を出品予定。低価格ながら、法人用の実印や訂正印も精密彫刻できます。また認印を短時間で彫り上げる速度に加え、印材をバイスに挟むだけで自動的に高さと中心を調整するオートセンサーなど、便利な機能も付属しています。同社は他にも印章彫刻機「Techno100」のレンタルモデル「Techno R」を出品予定です。サンビーの「優楽彫セブン」は黒水牛を1回できれいに彫り上げる、ループ方式を採用。高速化と精密な彫刻を実現した、優楽彫シリーズの最新機です。彫刻針のコストパフォーマンスが高いのも嬉しいメリット。
テクノロジックは高精度のチタン役職印が彫刻できる「Multi BOX G NEXT」をラインナップ。18㎜の純チタン(役職印)が52分30秒で彫れます。また同社は、手書き判下をビットマップ形式で簡単に彫刻機用のデータに編集できるソフト「ビットマイザー」も出品予定です。
「ハンコを量産したい」という方には、マイクロウエアの「MX-30HC」がお勧め。自動搬送タイプで最大70本の連続彫刻が可能です。大量仕事をこなす店には心強いマシンでしょう。内外精機の「はん画彫刻システム『IS200N』」は、豊富な編集機能を備えた人気機種。訂正印から60㎜角印まで彫刻でき、Windows10にも対応しています。カサイは、スピードに特化した低価格機や、チタンも彫れる高性能タイプなど様々なマシンを出品予定です。
また近年は従来の印章彫刻機のほか、レーザーを使って印面を彫る「ファイバーレーザー」も登場しています。オーダーグッズビジネスショーにはそういった機種も多く集まるので、ぜひ足を運んでみてください。
豊田商会、トヨダ商事のファイバーレーザー彫刻機はチタンの印章彫刻が可能。印章だけでなく様々な金属素材に対応できるので仕事の幅が広がりそうです。「カービングステーション」シリーズを販売するリンクシステムは、「CS1000p30 FAYb LASER MARKER」を出品予定。ファイバーレーザーマーカーを搭載した自動搬送タイプで、チタン30本を連続彫刻できます。ジュラルミンやアルミなどの金属にも彫刻可能です。