最近、ウエアプリント業界で注目を集めている新製法「DTF」。製法が手軽で、コストが安い上に、品質や生産性が良く、生地への汎用性も高いなど多くの特長があります。
東京開催の「OGBS2021」では様々なDTFプリンターが出品され、大きな話題を集めましたが、2022年の大阪展でも多くのDTFプリンターを見ることができます。
↓↓↓前回、東京で開催された「オーダーグッズビジネスショー2021」のDTF関連動画は、こちらをご覧ください。
・展示会開催レポート:編集長解説・DTFってなに?
また大阪展では、従来のガーメントプリンターを用いたDTF製法の展示もおこなわれる予定。DTFプリンターを導入しなくても、フィルムとパウダーのセットを導入するだけで済むため、より低コストでDTFを始めることができます。
ここでは、そういったDTF関連の出展社ブースをピックアップして紹介します。
アステムはDTFプリンター「ART JET(アートジェット)」を出展します。東京開催の「OGBS2021」で初披露された話題のDTFプリンターで、大阪では初出品。綿、ポリ、綿ポリ混紡の素材にDTF転写できるフィルムを出力することができ、白や透明フチのない、高品質な仕上がりが得られます。またナイロン用の接着パウダーを使用することで、ナイロン生地にも転写可能です。ブースではART JETのシステムを展示し、実際に稼働している様子を見学できます。
クイックアートは簡易DTFシステムを展示します。白インク搭載のA3/A4プリンターに独自開発のRIPを組み合わせたシステムで、極細の線まで綺麗にプリントできるのが特長です。その他、絵や文字だけが抜ける特許転写紙を使用した、白トナープリントを紹介します。カットラインの鋭さとウレタン樹脂の柔らかさが特長で、様々なウエアプリント加工に役立ちそうです。
テクノプロモーションはDTFプリンター「TP-DTF A3」を出品します。ロール、カットフィルム共に使える、省スペース&少量生産用機で、シートはA4からA3+、ロールは21㎝幅、30㎝幅、33㎝幅×100mがセット可能。ダブル白インクで鮮やかな白をプリントします。
テクノプロモーションブースでは他にも、エコタンク式昇華プリンター、DTGプリンターをDTFにするCADlink社製 DTG/DTFソフトRIP、EcoFreen DTFフィルム、Forever Laser Dark(No-cut)、Flex Soft(No-cut)など様々な資機材を紹介します。
パイオテックも最先端のDTFプリンターを出展予定です。同社はウエアプリント用の資材メーカーであり、熱転写のプロだからこそのアドバイスをしてくれます。
例えば、通常のプレス条件でボディにDTF転写するだけでなく、プレス温度を100℃と極端に低くしたり、プレス回数を1回にしたりと各種条件で試したのち、100回洗濯(現状30回通過)して耐久性をチェックする……など。トナー転写やラバーシートの時と同様にテストを繰り返し、それを購入者にフィードバックできる体制を整えています。安心して新製法を導入したいというウエアプリント業者にとって、頼りになる存在でしょう。
セルカムは、エプソン製のガーメントプリンター「SC-F2150」を活用したDTFフィルム加工の実演をおこないます。DTFに興味のあるエプソンユーザーは必見のブースです。その他、コーニット製の産業用ガーメントプリンターで出力したサンプルや、NEWアプリケーションも合わせて出品する予定です。